チルったトウフです!

チルばっかりの日常がいい!

【第19話】紙くずを見ていたら自信になってさ

f:id:Chill_Tofu:20200812205056j:plain
ー 第19話 -

今日のチルった音楽は注釈からどうぞ。*1
※この記事は約2分で読むことができます。

この物語の主人公は絹ごしトウフ『チル太』

どんなに偉い人だって、社会の歯車だって、下っ端だって

何かを選択して、『小さな挑戦』をすることを毎日続けている。

とある制作会社の機密文書の山を見つめるところから始まる。

チル太さん!シュレッター買ってください!!

ここは江戸にある、制作会社。

他の業界に比べてまだまだバブリーだと言われている業界の

小さな会社のはなしである。

がんもどき)

チル太さん!!なんでこんなに机の端に書類を山積みにするんですかっ!

横幅1.8mの机が二つ向かい合っている。

1つの机をふたりで使っている、よくあるかたちだ。

f:id:Chill_Tofu:20200812222129p:plain

チル太)

あーーー。そういえば、この前の修正指示が、その前の前の前?

ぐらいだっけもうわからんが、こっちで想定していたものと

差し替えになったわ。みつけて直しておいてくれないか?

どこの会社でもあるだろう。クライアントのエゴを通して違ったケース

妥当性に欠くことを言えない小さな会社の社員。

『生産性が上がらない』と言われても、

社会問題は思ったよりも根は深いようだ。

がんもどき)

それデータでもらってもいいですか??

この山のなか探すの馬鹿らしいんで。

彼女は大変有望な人材だろう。

上司であるチル太に間違いのない『間違い』を言い切れるのだから。

f:id:Chill_Tofu:20200812222341p:plain

データ管理だけはしっかりしてるんだよ、我ながらなっ!

チル太)

ちゃんとフォルダ分けしてデータ管理しているから、

自分で調べてくれよ。おそらくすぐに見つけられるから。

山の中から探すことを推奨しつつも、正解をわかっていたチル太

努力しているところを見ることがまた、感動するんだとつぶやく。

かれもまた、社会問題の助長に一役買っているのだ。

がんもどき)

データ管理だけは文句の言いようがないくらい、、、ですね。

なんでこんなに出力する必要があるのか疑いたくなるレベルです。

がんもどきは、今年の4月から入社してきた。新入社員

平均的な学力で、これまた平均的に過ごしてきた学生だった。

チル太)

まぁ。たしかにそうなんだけども。クライアントは紙が大好きでさ。

老眼だからってここ数年で文字ポイントを上げてつくっているくらいだ。

いまどきの携帯は大変便利だ。2本の指で画面を広げると『拡大』ができる。

老眼だとどう映るのかわからないが、間違いなくかれらも喜ぶ仕様だ。

がんもどき)

うちの会社もシュレッターあったほうがいいですよ!

出してはすぐに捨てるんだったらなおさら。

溶解処理ももちろんいいんですけど。

データで完結することを望んでいるのに自分の仕事に標準を合わせる

結果が変わってしまう。なんて青くて素直なんだろう。


書いた分だけ強くなれる。まるでアニメの主人公だな。

がんもどきが入社してから、チル太の働きかたは変わった。

どんなに都知事働き方改革と叫んでも、小さな会社には響かない。

働き方を変えたのは、大きな社会ではなく、
ひとりの人材なんだろう。

社長)

今期は特にがんばったな!チル太!

間違いなく今期のMVPはチル太だ!ありがとう!

この制作会社は設立して10年目になる。

制作会社といっても、この業種に変わったのは

チル太が入ってきてからのことだった。

チル太)

特に辛酸をなめになめまくりましたから。だいぶ絞られました。

彼は優秀なアルバイトに支えられた結果、平均利率50%を叩いた。

f:id:Chill_Tofu:20200812223206j:plain

社長)

ほんとだよな。あの今期最後の案件は特にひどかったな!

お前がつぶれてしまうんじゃないかってヒヤヒヤしたぞ。

ちょうどコロナで案件自体は飛んだのだが、不幸中の幸いだった。

連日徹夜。クライアントからのパワハラ

しわ寄せのすべてがこの小さな会社にたゆんでいた。

破りすてられた資料を必至になってひろったんだ。

社長)

あんときはやばかったな。おれがとびかかって殴るとこしたもんな。

そのクライアントはチル太がつくった資料を見もせず破りすてたのだ。

f:id:Chill_Tofu:20200812223431j:plain

本人が修正指示した資料にも関わらず、守れない期限を設定

できもしない資料を待つこともなく。

間に合った資料は読まれず、破られる始末。

チル太)

それも成長につながるのかなぁ。と心のさやにそっとしまったんです。

がんもどき)

もしもその場面に居合わせてたら、わたし耐えられないと思います。

いつもはこんな場で話すこともない、彼女が口をはさんだ。

チル太)

みているだけじゃ資料で伝えたいことはわかりづらい。

書いた分だけ言いたいことはまとまっているはずなんだ。

どんな資料でも、ためにならないことなんかないだろ。

破られた『その資料』は、丁寧に見直しをされた『あの資料』

簡単に『紙くず』にかわった。それは誰がみても『紙くず』だった。

紙くずになった資料を拾っているとき、おもったんだ。
これもしってる、あれもしってる。
データを捨てられたって何度でも同じことをかけるんだって

【次回予告】

チルな日常をつくるためには、過酷な労働環境があるのだろう。

次こそは、『チル』な日常をつたえたいっ!

明日は神風チャンプルー第2話をのせるよ!!

次回もぜってぇみてくれよなっ!

youtu.be

*1:今日のチルった音楽はこちら!