【第8話】見つめる先って届かない。だから見てるんだ
今日のチルった音楽は注釈からどうぞ。*1
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※4話構成でかんがえています!
最高のバンドメンバーを紹介するぜぇい!!
この物語の主人公は絹ごしトウフの『チル太』。
彼は大豆畑に入るか入らないかぐらいの時期に『音楽』を認識して、
アマチュアバンドマンとして、活躍した時期がある。
そんな彼の所属していた『神風チャンプルー』は、地元の中でも有名!、、、
だったわけでもないのに、目指すは『プロ』。
それ以外ありえないと、猛進しているバンドだった。
※なにかの呪いにかかっている集団といってもよいだろう。
バンドリーダー不在は、タガが外れたホグワーツ・エクスプレスだ。
『神風チャンプルー』は、その名の通り、ミクスチャーバンド。
ただのミクスチャーバンドを目指していたのだが、メンバー全員が同様のバックグラウンドや、
ジャンルへの思い入れが違いすぎたため、もう、ごちゃごちゃ。
文字通り、様々な問題もチャンプルーしまくっていたのだった。
ボーカル担当:PoRcくん
前バンド『Pork of Beef or Chicken』は方向性の違いで解散。
※略してPBCPBCはラウド系バンドとして地元では有名だった。
MCは、短いほどバンドとして優れていると思っている。
作詞作曲はできないが魂を込めることだけ、気にしている、
音楽でいう『脳筋』タイプだ。
ベース担当:GOU-yah
00年代のヴィジュアル系バンドからの影響が大きい。
腰より下に構えたベースは、弾けているのかわからない。
スラップ奏法で盛り上がる回りで、ピックを死ぬまで離さないことを誓う。
音楽の流行や技術を磨くことよりも、ポリシーを大切にしている、『かっこつけ』担当だ。
ドラムス担当:OG
10歳からドラムを始め、中高では、吹奏楽部の部長としてドラムを叩き続けてきた。
大学時代は社会人マーチングバンドに入り、『スネアと心中する!』といい、
急性アルコール中毒で運ばれた過去を持つ。
なんでこのバンドにいるか、わからない人。音楽に一番真摯な人ひと。
最後はもちろんこいつだ。
ギター担当:トウフ
バレーコードで挫折したトウフだが、メタルで開花。
バンド童貞として、神風チャンプルーに所属した。
イングウェイや、サトリアーニなどにあこがれ続け、
単音を弾く技術だけを買われバンドマンになった。
仲間に家族は含まれません。家族に仲間は含みます。
バンドというのは、時に会社に例えられたり、車のパーツに例えられることがある。
だが、このバンド。
誰がみても、まとまりや関連性はない。
彼は地元にしがみつき、夢を見つめる若者たちだった。
これがなけりゃしかばね。でもね、あえりゃしあわせ。
周りはおしゃれして、観光地に旅行いったり、ばかやったり
付き合っている彼氏・彼女と遊んだりしている。
もちろんだれだって『息をする』ように、それをやるんだけど、本当に夢中になれているだろうか。
終わらない食器洗いと、まみれる残飯
((チル太))
バイトバイトバイト。大学よりもバイトだ。。。
なんたって、イングウェイやザックワイルドになるには、
彼がつかっている機材を買わなきゃいけないからだ!
トウフは都合のよい、大学生だ。
寄せ鍋屋の店長)
今月もわるいねー!こんなに働いてくれて!
いや、言葉を間違えよ。『ありがとう!』
この寄せ鍋屋は、全国チェーン展開している店だ。
フランチャイズ契約をしており、オーナーによって店の雰囲気が違う。
彼が勤務している、ハッピーフーズは『感謝』を理念に掲げ、
営業日報には、1日で発した感謝の言葉をられつして書かなきゃいけないのだ。
『THE★BLACK』だ。
そんな店長が『わるい』と発するのは他でもない。
チル太がこなしている仕事は、不人気の『洗い場』なのだ。
鍋底にしずむ豆腐や糸こんにゃく。肉の油でよどんだ鍋に手を突っ込なきゃいけない。
最後に頼む〆ものは、鍋底がこびりついて離れない。
洗い場は、鍋と闘う毎日なのだ。
だから、洗い場を担当する日は時給が50円も違うのだ。
週に2回のバンド練習は、ギターを担いでおろす。ただそれだけだ。
彼らの練習場所は、『新宿』
理由は2つある。ひとつはドラムのOGが通っていたから。
ふたつめは、飲み屋が栄えていて、なんだか大人だからだ。
飲食店のキャッチを一蹴することを『グループ活動』としていた。
練習スタジオでは、好きな音楽を流し、みんな各々好きなフレーズを弾く。
毎回自分たちが自宅で練習してきた人の曲を流して演奏する。
バンドマンとしては、死人だった。
*1:今日のチルった音楽はこちら!